出産しました! "育児 × 起業" について新しく思うこと②夫婦での育児・事業
はじめに
前回お伝えした「出産を通じて新しく思う2つのこと」の1つめ、
”ワークスタイルのシフト、学びを価値へ” では、自分についての話がメインでした。
この記事でお話する2つめの、”夫婦での育児・事業” については、
主人・私・こどもの家族3人の視点での話になります。
夫婦で育児・事業をしていく
私たち2人は、もともと一緒に事業をしていきたいと考えており、協力して立上げに取り組んできました。
そしてベースとなる志や価値観の方向性は同じであっても、強みや性格のタイプはけっこう違うため、
ときに熱く議論し(ぶつかり?)ながらも、互いに必要不可欠なパートナーであると感じていました。
私が妊娠してからは、心身の変化の連続で、それ以前のようには動けなくなり、
その状況の変化に対応していく形で、主人の力にもっと頼ることが多くなりました。
また出産・育児についても、女性の一大イベントで男性の入る余地があまりないように思われますが、
私がいま感じているのは、主人の支えなしでは、ここまで来れなかったという気持ちです。
一般的なイメージからは、けっこうかけ離れている夫婦のカタチ、そして家族のスタイルをお話します。
1. 夫婦での育児
・育休の決断と実際
妊娠して安定期に入ったころ、主人が育児休業の取得を決断しました。
出産してからも事業をしていきたいということは2人で話し合っていたし、
こどもとの時間を大切にしたいというのは共通認識だったので、私もその決断を嬉しく思いました。
育休を取得した理由については、この記事で書かれています。
彼の人間性においても、あつい信頼があるので、子育てや教育を夫婦で取り組んでいきたいと想い、
里帰りはせずに基本的には2人で育児をスタートしました。
・母乳育児とトラブル
しかし初めての連続で、とくに授乳については何度も壁が立ちはだかりました。詳しくは後日アップします。
親や友人とも状況は違ってきますし、助産師の話もそれぞれ少しずつ違うので、助言を聞いては右往左往しながら、産後1~2ヶ月を乗り越えてきたように思います。その期間での家事、授乳以外での育児、そしてメンタル面でのサポートを、主人には大いに頼っていました。
その中でも、かなり心身きつい局面があって、母乳育児を諦めようかと話したときがありました。それは同時に、授乳で1日が終わり、事業に取り組めない焦りや孤独感が生じはじめていた時でもありました。すると、主人は次のように話しました。
「babyは自分達にとってかけがえのない存在で、2人で事業のことを考えるのも大切だけれど、いまはファミリーとしての幸せを優先するのも大事。母乳がbabyにとって良いと思っているなら、ayaは授乳がいい状態を保つことに集中するのがいい」
私はいろいろ考えて頭がいっぱいだったので、この言葉には救われました。母乳トラブルは親子3人で協力して乗り越えるものだ、と聞いたことがありますが、自分の身体のことだからといって1人で解決するよりも、生活面・メンタル面・babyの成長などの観点から、家族でチームのように力を合わせて進んでいくものなんだと感じた出来事でした。
2. 夫婦での事業
私たち2人は、共に事業を立ち上げていくために、次のような軌跡をたどってきました。
・オリジナルウェディング
・世界一周
・スタートアップ立上げ
そして私が出産し、主人が育休を取得しています。
志を共にして出会った私たちは、結婚式を第0弾プロジェクトとして、コンセプトを決めて、信頼できるメンバーを集めてチームを組み、今までにないオリジナルのものを創り上げました。
その後、起業する前に、世界を自分の目で見て、"いまの課題や自分にできることは何か" を知るために、これもコンセプトを決めて、それに基づいてチャレンジしていく旅をしました。
旅の最後をアメリカ西海岸にしていたので、そこでスタートアップの繋がりができ、帰国後すぐに私もアイデアを形にしていく準備に入りました。ビジネスコンテストで優勝させて頂いたり、大きなイベントでブース出展できる機会があったり、自分たちでワークショップ開催をしたりして、サービスの検証とブラッシュアップを続けていました。
このように全国飛び回りながら、多くの方と出会い、事業をダイナミックに動かしていく期間は濃いものです。
だからこそ、出産前にそのような活動を集中して取り組んでいました。そして出産して育児がスタートした今は、新しいフェーズに進んでいきます。
それは一人ひとりのスキルの向上です。ちょうどbabyも小さく、一番寒くて外出にも適さない時期なので、家におこもりして、集中して取り組む毎日を送っています。
主人はプログラミング(おもにRuby on rails)、私はデザインの分野でスキル向上を目指しています。
いままで経験を積んできた中で、リーダーシップ、コミュニケーション、ピッチやマーケティングなどのビジネススキル面は2人とも身についています。そして想いやコンセプトのアイデアを形にしていく経験も重ねてきました。
そして実際にスタートアップとして活動していく中で感じていたことは、育児を共にしたワークスタイルに転換するためにも、事業としてより大きなインパクトを目指すためにも、ITスキルを自分で習得し、サービスを創り上げたいということです。
プログラミングとデザインに関しては、2人とも独学で進めてきた新しい分野です。(ちなみに私は営業職でした)ただ必要なスキルだからという理由ではなく、主人はものづくりが好き、私はアートや美しいものが好きという、朝から晩までやってて楽しい分野であることも、これまでの軌跡を通して感じていたことです。
いままで感覚でやっていたことが、学習によって体系的・論理的に理解できるようになって楽しいです。
主人がエンジニアを目指す理由は、この記事にまとめられています。
3. 家族3人のライフスタイル
それでは、夫婦で育児・事業に取り組むことで、どういった家族のライフスタイルを目指すのかを、さいごにお話します。ここで私たちが考えていることは、
「育児を事業に活かし、事業を育児に活かせる仕組みづくり」
をしていくことです。
前回の私の記事では、育児で得た学びを事業に活かす方向で捉えています。
また先に掲載した、主人のブログテーマの紹介記事では、"エンジニアとして大切な、問題解決能力を家庭にも活かす"と書かれています。
そして私も、デザインを通して、クリエイティブな能力を養える教育をしていきたいと考えています。
事業で身につけてきた様々な学びを、育児に活かしていくのが私達のスタイルになるでしょう。
そのために、男女関わらず「育児 × 事業」のタイミングで取り組める環境を、自分たちで創っていきます。
私の住む地域は、育児を理由に離職する女性の割合が、全国的にも高いようです。
その選択が自分自身でしっくりきているなら、それでいいと思いますし、
働きたいけれど、育児でいろいろと制限がかかるので諦めたという人が多いのであれば、
育児をシゴトに、活かしていけるんじゃないかという変化を、私は起こしていきたいと思います。
その意味で、直接の友人・知人では、そういった想いを共有する方がまだ多くはないので、
ブログを通して繋がっていけることに、大変感謝しています。